コーヒー好きなら、「コーヒーに関する資格ってあるのかな?」と気になりますよね。中には、趣味として資格を取ってみたいという人や、バリスタとしてスキルアップするためにコーヒーについて勉強したいという人もいるでしょう。そこで、今回は、おすすめのコーヒーに関する資格をレベル・目的別に7つ紹介します。

バリスタになるのに資格は必要?

カフェでコーヒーを淹れているバリスタ

「バリスタになりたい!」と思った時に気になるのが、必要な資格ですよね。結論から言うと、バリスタになるのに特に必要な資格はありません。資格がなくても、バリスタとして働くことは可能です。

ただし、持っていればプラスになる資格や、コーヒー好きなら知識やスキルの証として取得しておきたい資格はたくさん存在します。「コーヒーに関する資格を取得したい!」という人は、ぜひチャレンジしてみましょう。

コーヒーの資格を選ぶ時のポイント

費用

資格を取得するためには、当然ながら費用がかかります。同じコーヒーに関する資格でも、必要となる費用はさまざまです。例えば、趣味としてサクッと受けられる資格であれば1万円程度で受験できますが、知識と実技を本格的に学べる資格だと、6万円近くの費用がかかることもあります。予算に見合った資格を受験できるように、必要な費用を前もって確認しておきましょう。

難易度

コーヒーの資格は、学べる知識のレベルによって難易度が大きく異なります。基本的には、趣味レベルのものは難易度が低く、本格的なものは難易度が高くなっています。資格の難易度を把握するために、「合格点」や「合格率」をしっかり確認しておきましょう。また、手軽に取得できるコーヒーの資格を探しているという人は、受講修了後の試験が不要なものを選ぶといいでしょう。

身につくスキル

コーヒーに関する資格には、大きく分けて次の2種類に分類されます。

  1. コーヒーに関する知識が身につく資格
  2. コーヒーを正しく・おいしく淹れるスキルが身につく資格

資格を選ぶ前に、自分が身に付けたいスキルを再確認しておきましょう。

趣味としておすすめ!コーヒーの資格2選

コーヒーのイメージ

まずは、「コーヒーが好きで、趣味として資格を取得したい!」という人におすすめの資格を2つ紹介します。

1.コーヒーソムリエ

コーヒーソムリエは、日本安全食料料理協会による認定資格で、コーヒーやコーヒーの淹れ方に関する知識が問われます。具体的には、「コーヒー豆の産地」や「淹れ方と味の関係」などといった“コーヒーの基本” を理解していることが合格に必要となります。

資格を取得するまでの流れとしては、「通信講座→在宅試験」となっており、すべて自宅で完結することができます。受験料も1万円とコーヒーの資格としては格安ですので、「コーヒーの基本知識を身に付けたい!」という人におすすめです。

受験料10,000円(税込)
受験方法在宅(インターネット)
合格基準70%以上の評価

2.コーヒーコーディネーター

コーヒーコーディネーターは、日本創芸学院による通信講座で、コーヒー豆の基本から、焙煎・抽出方法まで、コーヒーに関する幅広い知識が身につきます。

また、こちらの資格では、カフェ開業に関するノウハウも一緒に身に付けることができます。そのため、コーヒーを趣味として楽しみたい人はもちろん、「いつか自分のカフェをオープンしてみたい……」そんな人にもおすすめです。

受験料64,000円(税込)
受験方法在宅(インターネット)
合格基準講座のみ

実技を磨ける!コーヒーの資格2選

ハンドドリップ

続いて、コーヒーをおいしく淹れるためのスキルを身に付けられる、おすすめの資格を2つ紹介します。

3.ドリップマスター

ドリップマスターは、UCCコーヒーアカデミーによる初心者向けの講座です。通信講座でお馴染みのユーキャンで受講することができます。ドリップマスターに申し込むと、おいしいコーヒーを淹れるためのペーパードリップ用の道具一式が教材として自宅に届きます。そのため、実際に試しながら、おいしいコーヒーの淹れ方を学ぶことができます。

資格の取得に難しい試験はなく、講座の課題をすべてクリアすることができれば「UCCドリップマスター」の称号をもらえます。「おいしいコーヒーを淹れられるようになりたい!」という人には、UCCのドリップマスターの受講をおすすめします。

受験料69,000円(税込)
受験方法在宅(インターネット)
合格基準講座のみ

4.コーヒーマイスター

コーヒーマイスターは、日本スペシャルティコーヒー協会による認定資格。自宅でコーヒーマイスター養成講座を学習し、実技講習会を受けたあと、認定試験を受験するという流れとなっています。コーヒーに関する深い知識はもちろんのこと、実技も身につきます。

また、コーヒーマイスターを取得すると、3年以内であれば、さらに高度なコーヒー知識を学べる「アドバンスド・コーヒーマイスター」という資格を受講することができます。「本格的にコーヒーについて勉強したい!」という人は、ぜひチャレンジしてみてください。

受験料39,000円(税込)
受験方法会場受験
合格基準100点満点中60点以上(筆記試験)

既にバリスタの人向け!コーヒーの資格3選

カッピング

最後に、既にバリスタとして働いていて、「もっとコーヒーとコーヒーの淹れ方に関する知識とスキルを高めたい!」という人におすすめのコーヒーの資格を2つ紹介します。

5.JBAバリスタライセンス

JBAバリスタライセンスは、日本バリスタ協会による検定・資格です。受験日の時点で、バリスタとして働いている人、またはエスプレッソ抽出経験のある人しか受験することができません。そのため、すでにバリスタとしての知識がある程度身についている人が、さらにレベルアップするための受験がおすすめです。

JBAバリスタライセンスは、内容によってレベル1〜3に分かれています。まずはレベル1から始めて、レベル2、レベル3とレベルアップを目指しましょう。

受験料40,700円〜(税込)
受験方法会場受験
合格基準記載なし

6.コーヒーインストラクター検定

コーヒーインストラクター検定は、全日本コーヒー商工組合連合会によって「コーヒーの正しい知識を広めること」「コーヒー技術を向上すること」を目的に始まった資格認定制度です。

資格の内容によって、3級〜1級、コーヒー鑑定士のレベルに分かれています。3級以外の級は、講習会の他に、「学科試験」と「実技試験」に合格する必要があります。コーヒーについて本格的に勉強をしたい人や、バリスタとしての知識とスキルを極めたいという人におすすめです。

受験料22,000円〜(税込)
受験方法会場受験
合格基準2級:100点満点中70点以上(筆記・実技)1級:100点満点中80点以上(筆記・実技)

7.Qグレーダー

Qグレーダーは、アメリカのCQI(Coffee Quality Institute)が運営するコーヒー鑑定士の国際資格です。今回紹介する中では最も難易度が高く、費用も高額です。さらに3年ごとに更新が必要と、かなりハードルの高い資格ですが、バリスタとしてさらに一歩成長したい、コーヒーの世界で生きていきたいと本気で考えるなら挑戦する価値はあるでしょう。

Qグレーダーには、「Qアラビカグレーダー」と「Qロブスタグレーダー」の2種類の資格があり、試験に合格すると各国のコーヒーのグレーディング(鑑定)ができるようになります。

資格取得には連続6日間の研修と試験を受ける必要があり、8科目19試験が課せられ、その全てに合格しなければなりません。

受験料250,000円〜(税込)
受験方法6日間の研修及び試験
合格基準研修受講後の19試験全てに合格

資格を取得してもっとコーヒーを極めよう

この記事では、コーヒー好きなら取得しておきたいコーヒーの資格をレベル・目的別に紹介しました。一口に「コーヒーの資格」といっても、費用や試験内容、難易度など、その種類は多岐にわたります。自分のレベルや目的に合った資格を取得して、コーヒーをもっと極めましょう。

カテゴリー: 知っ得コラム