コーヒーを淹れると必ず残るのがコーヒーかす。「なんだかもったいないな…」と感じていても、そのままゴミ箱にポイ!という人がほとんどではないでしょうか。コーヒーを飲み終わった後、コーヒーかすを何かに役立てられたら嬉しいですよね。そこで、この記事では、「コーヒーかす」を再利用するアイディアを4つ紹介します。

コーヒーかすにも香りや成分は十分残っている

コーヒーをドリップしている様子

コーヒーをドリップした後、使い道がないように思える「コーヒーかす」ですが、実はコーヒーの「香り」や「成分」はそのまま残っているので、それを活かして再利用することができます。具体的にどんな再利用方法があるのかは、下記でくわしく紹介しています。

コーヒーかすを再利用する際は、基本的に一度乾燥させる必要があります。コーヒーかすを湿ったまま保管したり、再利用したりすると、カビが生えてしまうので注意が必要です。

コーヒーかすを乾燥させる方法

まずは、コーヒーかすを再利用するための下準備を確認しておきましょう。淹れ終わったかすを平らなお皿などに置き、天日干しすればOKです。自然乾燥だと時間もかかるし面倒という時は電子レンジを使うのが手軽でおすすめです。

  1. コーヒーかすをお皿にのせる
  2. ラップをせずに「1分」レンジにかける
  3. レンジから取り出して、かき混ぜる
  4. 「30秒→かき混ぜる」を繰り返す
  5. かき混ぜてサラサラになったら完成!

この作業をしておくことで、コーヒーかすの再利用の幅が広がります。レンチンすることで、電子レンジの庫内の消臭にもなるため、一石二鳥ですね。

アイディア1.脱臭剤として活用

キッチン

コーヒーかすは、におい成分である「アンモニア」に強い脱臭効果があります。UCCの調査によると、その効果はなんと活性炭の5倍ほど。そんなコーヒーかすは、「脱臭剤」として大活躍してくれます。手作りの脱臭剤で、自宅のあらゆる嫌なにおいを取り除きましょう。

コーヒーかすを使った脱臭剤の作り方

  1. コーヒーかすを乾燥させる
  2. コーヒーかすを、布の袋に入れて口をとじる

たったの2ステップで、コーヒーかすを使ったオリジナル脱臭剤の完成です。あとは、靴箱や冷蔵庫など、においが気になる空間にしのばせておくだけ。室内の湿度にもよりますが、作った際にしっかりと水分が抜け切れていれば、2週間〜1ヶ月くらい効果を発揮してくれます。

アイディア2.コーヒー風呂を楽しむ

お風呂のイメージ

続いて紹介するのは、コーヒーかすを入浴剤として再利用する方法です。コーヒーの香りにはリラックス効果があるため、コーヒー風呂に浸かって癒やされてみてはいかがでしょうか。

実際に、箱根にある温泉テーマパーク施設「ユネッサン」には、ネルドリップ式のコーヒーを投入するコーヒー風呂があります。リラックスや美肌などの効果が期待できると人気のコーヒー風呂ですが、自宅で淹れたてのコーヒーをお風呂に投入するのは少しもったいないですよね。そんな時は、「コーヒーかす」を使いましょう。

コーヒーかすを使った入浴剤の作り方

コーヒーかすを使って自宅で「コーヒー風呂」を楽しむ方法を紹介します。

  1. コーヒーかすを用意する
  2. お茶パックにコーヒーかすをいれる
  3. 同じものを3〜5個作って、湯船に投入!

湯船に入れるとすぐに抽出が始まり、あっという間にコーヒー風呂が完成します。コーヒーの香りがリラックス空間を演出してくれますよ。おいしいコーヒーを楽しんだ後に、コーヒー風呂を楽しめるなんて、コーヒー好きにはたまらないですよね。

アイディア3.肥料を作る

土の入ったバケツ

コーヒーかすを使ってもう少し凝った何かをしたいという人には、肥料作りがおすすめです。コーヒーかすには、「土」を健康にする力があるので肥料として活用することができます。

ただし、コーヒーかすをそのまま畑にまけばいいという訳ではなく、作るのに少し手間がかかります。作る過程も楽しみたいという人は挑戦してみてくださいね。

コーヒーかすを使った肥料の作り方

  1. ダンボールに新聞紙を広げ、米ぬかと腐葉土を「5:3」の割合で入れて混ぜる
  2. 乾燥させたコーヒーかすを投入する(1回につき500gまで)
  3. 上部をタオルで覆い、風通しのいい場所に放置
  4. 肥料が完成するまで約3ヶ月間、毎日かき混ぜる

コーヒーかすは、発酵に3ヶ月を要するため、月日をかけてお手入れする必要があります。

アイディア4.布をコーヒー色に染める

最後に紹介する再利用アイディアは、コーヒーかすを使ったDIY「コーヒー染め」です。コーヒーの持つ色素を生かせば、布はもちろん、靴ひもやTシャツなどをきれいなブラウン色に染めることができますよ。

コーヒーかすを使ったコーヒー染めのやり方

下準備

  1. 豆乳と水をそれぞれ1リットル混ぜた中に、布を1時間ほど漬け込む
  2. 布をしっかりと絞り、1〜2日ほど陰干しして、よく乾かしておく

下準備として布に豆乳を浸透させておくことで、コーヒーの色素がきれいに染まりやすくなります。

染め方

  1. 大きめの鍋に水を1リットル沸騰させ、コーヒーかすを大さじ3杯投入
  2. コーヒー染液に布を入れ、たまにかき混ぜながら1時間ほど漬けておく
  3. 冷たい塩水に布を移し、1時間ほど漬ける
  4. 好みの色に染まるまで、2と3を繰り返す
  5. 水でよくすすぎ、乾かせばコーヒー染めの完成!

慣れてきたらコーヒーかすの量や、コーヒー染液に漬ける時間を調節して、自分好みの色合いに染めてみましょう。

コーヒーかすを再利用して、コーヒーを2度楽しもう!

この記事では、コーヒーかすの再利用アイディアを4つ紹介しました。中でもコーヒーかすを「脱臭剤」として再利用する方法は、とても手軽な上、実用的なので「コーヒーかすを捨てるのがもったいない…」という人はぜひ試してみてください。

カテゴリー: 知っ得コラム