「カフェに行く時によく頼むメニューといえばカフェラテ!」そんなラテ好きの人は多いでしょう。しかし、実際に作り方を知っている人は少ないかもしれません。そこで本記事では、自宅でできるおいしいカフェラテの作り方を解説。エスプレッソマシンを持っていない方向けに、自宅にある抽出器具で代用する方法もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

カフェラテとは?

カフェラテ

カフェラテ(café latte)とは、イタリア語で“ミルク入りコーヒー”のこと。カフェラテはコーヒー豆に圧をかけて抽出したエスプレッソに、蒸気で泡立てながら温めたスチームドミルクを合わせて作ります。コーヒー成分が凝縮されたエスプレッソを使うため、ミルクと合わさってもなお、コーヒーの苦味とコクを強く味わえるのが特徴です。

とはいえ、中には「カフェオレと何が違うの?」と疑問に思う人もいるでしょう。共通点は多いですが、カフェオレはエスプレッソではなくドリップコーヒーを使うという点で異なります。さらに、カフェオレの場合、スチームドミルクは使わず、コンロなどで温めたミルクを合わせます。

カフェラテの基本の作り方

まずは、マシンを使った基本のカフェラテの作り方を確認しましょう。

  1. カップにエスプレッソを抽出
    まず、カップにエスプレッソを抽出します。基本は1杯につきワンショットですが、量は好みで調節してください。

  2. ミルクを泡立て、スチームドミルクを作る
    エスプレッソマシンのスチームノズルを使って、ミルクを泡立てながら温めます。

  3. エスプレッソにスチームドミルクを注ぎ入れる
    エスプレッソにスチームドミルクをゆっくり注ぎ入れれば、カフェラテの完成です。

エスプレッソマシンがない時は……

エスプレッソマシンで抽出

カフェラテはエスプレッソマシンを使って作るのが基本です。とはいえ、エスプレッソマシンは高価でもあり、持っている人も多くないでしょう。そこで、次に自宅にあるコーヒー器具で代用して、手軽においしいカフェラテを淹れる方法を紹介します。

※以下の方法は、いずれもエスプレッソを使わないため、定義上「カフェラテ」ではありません。文脈的にわかりやすくするため「カフェラテ」という言葉を使いますが、家庭でできる「カフェラテ風の飲み物」という意味合いですのでご留意ください。

1.マキネッタを使う

マキネッタ

マキネッタとは、水が沸騰したときの蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する器具のこと。実は、カフェラテの発祥地・イタリアの家庭では、マキネッタを使ってコーヒーを淹れるのが一般的です。マキネッタがあれば、自宅にマシンがなくても本格的なカフェラテを作れます。

マキネッタは、安いものだと3,000円程度で手に入るので、カフェラテ好きの人は1台常備しておくといいでしょう。

2.フレンチプレスを使う

コーヒー豆とフレンチプレス

続いて紹介するのは、フレンチプレスを使う方法です。フレンチプレスは、コーヒー豆の持つうま味成分をしっかりと抽出してくれるので、ミルクと相性抜群のコーヒーができあがります。

また、意外と知られていないのですが、フレンチプレスを使ってフォームドミルクを作ることもできます。慣れるまで少しコツがいりますが、慣れればミルクをなめらかに泡立てられるようになりますよ。

3.“濃いめ”のドリップコーヒーを淹れる

カフェでハンドドリップコーヒーを淹れる

続いて、ハンドドリップやドリップバッグなどを使って抽出したドリップコーヒーを使う方法です。ドリップコーヒーを使う場合は、いつもより“濃いめ”に抽出するとよりおいしく仕上がります。

例えば、ハンドドリップの場合、1杯分の適量とされる10〜12gよりも少し多めに粉を使ってみましょう。いつも通り、または薄めに抽出してしまうと、ミルクと合わせた際にコーヒーの味わいが感じにくくなってしまうので注意が必要です。

エスプレッソマシンなしでカフェラテを作る手順

カフェラテ

続いて、上で紹介した方法を用いたおいしいホットカフェラテの作り方を紹介します。

1.“濃いめ”のコーヒーを抽出

まず、フレンチプレスやハンドドリップなど、好きな方法でコーヒーを“濃いめ”に抽出します。

2.ミルクを泡立てる

カフェラテには、ふわふわと泡だったミルクが欠かせません。

エスプレッソマシンでスチームドミルクが作れない場合は、ミルクフォーマーやフレンチプレスを使ってミルクを泡立てましょう。

ミルクフォーマーは、最近では100円ショップやホームセンターなどでも販売されていますので、家にひとつ常備しておくといいでしょう。

3.コーヒーにミルクを注ぎ入れる

先ほど抽出したコーヒーに、泡立てたミルクを注ぎ入れます。この時、液体のミルクを先に流し込み、最後に泡の部分を乗せるのがポイントです。

4.お好みでトッピングをすればアレンジコーヒーに

このままでも十分おいしくいただけますが、お好みでキャラメルソースやココアパウダーなどをトッピングするのもおすすめです。もしミルクを上手に泡立てることができたら、ぜひラテアートにも挑戦してみてくださいね。

夏に飲みたい!アイスカフェラテの作り方

アイスカフェラテ

次に、夏に飲みたいアイスカフェラテの作り方を紹介します。ミルクを泡立てる必要がない分、より手軽にサクッと作れます。

1.アイスミルクを準備

まず、氷が入ったグラスに冷たいミルクを注ぎます。あとで温かいコーヒーと合わせるので、氷は多めに入れておくと最後まで溶けずにおいしくいただけます。

2.好きな方法で“濃いめ”のコーヒーを抽出

別のグラスにコーヒーを抽出します。氷とミルクと合わせていただくので、少し濃いめに抽出するのがおすすめです。

3.ミルクにエスプレッソを注ぎ入れる

抽出したコーヒーをアイスミルクに注ぎ入れて完成です。コーヒーを注ぐ際に、表面から氷を狙ってゆっくり注ぐと、ミルクとコーヒーがきれいに分かれた2層のカフェラテが楽しめます。

自宅でカフェラテを楽しむためのポイント

カフェラテを飲みながら仕事をする男性

ここまでで、自宅にある器具でカフェラテを作る方法を紹介しました。そこで次に、自宅でカフェラテをより楽しむためのポイントを2つ紹介します。

1.豆にこだわろう

カフェラテは、ミルクと合わさっているものの、コーヒー豆の持つうま味成分が強く楽しめるコーヒーです。そのため、どの豆を使うかによってカフェラテの味わいは大きく変化します。

まず、焙煎度は深煎りのものを選ぶのがおすすめです。銘柄はお好みのもので良いですが、マンデリンなどの苦味とコクが強い豆は、ミルクとの相性が抜群です。普段は「苦味が強いから……」と避けている銘柄にもチャレンジしてみると楽しいでしょう。

2.好みのフレーバーにカスタマイズしてみよう

この記事で紹介した基本のカフェラテの作り方を参考に、気分に合わせてカスタマイズするのもおすすめです。キャラメルシロップを加えればキャラメルラテ、チョコレートを加えればカフェモカの完成です。ちょっとしたアレンジを加えるだけで、まるでカフェのようなおしゃれでおいしい1杯が楽しめます。

おいしいカフェラテを自宅で簡単に!

今回は、自宅にあるコーヒー抽出器具を使ってカフェラテを作る方法を紹介しました。マシンがなくても、カフェのような本格カフェラテが作れます。自分好みのカフェラテの作り方をマスターして、自宅でのコーヒータイムをより充実させましょう。