おいしいコーヒーが飲みたくなった時、コーヒー豆を「産地」にこだわって選んでいますか?「ホットかアイス、ストレートかカフェラテか……。」ついそんなことで悩んでしまいがちですが、コーヒーの味を決める基本は、コーヒー豆の銘柄、つまり「産地」です。
今回は、毎日コーヒーを飲んでいても意外と知らない、コーヒーの産地と特徴を紹介します。
目次
コーヒー豆の「産地」にこだわりたい理由
お気に入りのコーヒーミルで豆を挽く、おいしい水で淹れるなど、コーヒーにこだわる方法はたくさんありますよね。そんなコーヒー好きの人には、ぜひ「産地選び」からこだわってみてほしいのです。
コーヒーの味を決める要素は、豆の産地のほかにも「ローストの深さ」や「挽き具合」などがあげられます。ただ、コーヒーは「水」と「コーヒー豆」で作るとてもシンプルな飲み物ですので、元となるコーヒー豆は味にダイレクトに影響します。
コーヒー豆は産地によって、酸味と苦味の強さが大きく異なるので、自分の好みに合わせた産地選びにこだわってみましょう。
コーヒー豆が栽培されている主なエリア
世界のたくさんの国で栽培されているコーヒー。主な生産地は「コーヒーベルト」と呼ばれる、地図上にベルトのように位置する熱帯地方にあります。そんなコーヒーベルトに位置する各エリアの特徴を見ていきましょう。
中南米のコーヒー
コーヒーの生産量で世界第1位を誇るブラジルが位置する中南米は、世界にたくさんのコーヒーを供給しているエリアのひとつです。
日本で人気の高い「ブルーマウンテンコーヒー」は、中南米にあるジャマイカが生産国となっています。
中南米のコーヒーは、マイルドな酸味ですっきりとした飲み心地が特徴です。クセが少ないので、ブレンドコーヒーの原料としてもよく使われています。
アフリカのコーヒー
コーヒーの産地としてアフリカ諸国をイメージする人は多いでしょう。エチオピアやケニアなど、多くの国名がコーヒー豆の銘柄としてそのまま用いられていたり、有名な「キリマンジャロコーヒー」はタンザニアを代表するコーヒーです。
アフリカで採れたコーヒーは、国ごとに異なるフルーティーで爽やかな香りを楽しめるのが特徴的です。また、酸味と苦味のバランスが優れているので、飲みやすいマイルドなコーヒーに仕上がります。
アジアのコーヒー
アジアにおけるコーヒーの生産地といえば、インドネシアやベトナムなどの東南アジアを思い浮かべる人が多いでしょう。「マンデリン」の産地でもあるインドネシアは、やわらかな酸味でバランスの良いコーヒーが特徴です。
しかし、最近では、中国やインドで栽培されるコーヒーにも注目が集まっています。中国とインドでは主に「アラビカ種」が栽培されており、ほのかな酸味とおだやかな風味が楽しめます。
オセアニアのコーヒー
ハワイやオーストラリアをはじめとするオセアニアでは、質の高いコーヒーの生産がされています。日本でも人気の高い「ハワイ・コナ」は、その名の通り、ハワイで生産された銘柄です。
また、フラットホワイト(カフェラテのようなコーヒー)など、独自なコーヒー文化を誇るオーストラリアでは、生産量が少なく希少価値の高いコーヒーが生産されています。
代表的なコーヒー豆の産地と特徴
コーヒー豆は、味と香りにそれぞれ決定的な特徴があるので、銘柄によって好みが大きく分かれます。ここでは、人気の高い銘柄9つの産地と特徴を紹介します。「名前は聞いたことあるけど、違いがイマイチ分からない……」という人はぜひ参考にしてみてくださいね。
銘柄 | 産地 | 特徴 |
---|---|---|
マンデリン | インドネシア | やわらかな「苦味」を中心にバランスの良い味わい。 |
モカ | イエメン・エチオピア | 香り豊かで、「甘み」と「コク」が楽しめる。 |
キリマンジャロ | タンザニア | 強い「酸味」と「コク」が特徴的。 |
ハワイ・コナ | ハワイ | 「酸味」と「甘み」が強い。 |
ブルーマウンテン | ジャマイカ | すべてのコーヒーの良いところが集まり、バランスのとれた味わい。ジャマイカ産のコーヒーの中でも特に高品質。 |
クリスタルマウンテン | キューバ | 「酸味」と「苦味」のバランスのとれた、上品な味わい。 |
グァテマラ | グアテマラ | フルーティーな香りと、「甘み」が楽しめる。 |
ブラジル | ブラジル | バランスが良く安価なため、ブレンドのベースとして人気が高い。 |
コロンビア | コロンビア | 「酸味」と「甘み」のバランスが良く安価。定番の銘柄として人気が高い。 |
「産地」にこだわれば、コーヒーの楽しみ方が増える!
コーヒーは産地によって淹れたときに漂う香りと味わいが異なります。どの銘柄が優れているということはなく、その人の好みで優劣が決まるのがコーヒーの面白いところです。
上の表を参考に、「酸味の強いものが好き」「苦くて渋い味を楽しみたい!」などといった自分の好みに合うコーヒー豆を選んでみてください。