産地や銘柄ごとに違った味わいが楽しめるコーヒー。そこで、コーヒーの産地に注目して見てみると、生産国はすべて「コーヒーベルト」と呼ばれるエリアに点在していることがわかります。この記事では、コーヒーを理解するうえで欠かせない「コーヒーベルト」と主な生産国を解説していきます。

コーヒーベルトとは?

図:筆者作成

コーヒーベルトとは、地図上の北緯25度〜南緯25度の間に広がる「コーヒーの生産国が位置する熱帯エリア」を意味します。ブラジルやインドネシアをはじめとするコーヒー生産国はすべて、このコーヒーベルト上に点在しています。

コーヒー生産国が赤道付近に集中しているのは、比較的温暖な気候を好むコーヒー豆の栽培に適しているからです。また、コーヒー豆は、気温の他にも様々な栽培条件があります。

コーヒー豆の栽培に必要な5つの条件

コーヒー豆の栽培には、以下の5つの条件がそろった土地が必要不可欠です。

条件詳細
降雨量・雨季(成長期)と乾季(収穫期)がある ・年間1800mm〜2500mmの降雨量
気候・年を通して平均気温が20℃ほど ・昼夜の寒暖差がある
土質・肥沃で水はけの良い土壌
日光・多すぎず少なすぎずの日照量 ・強い直射日光はNG
標高・標高500m〜2500m

コーヒー豆の栽培は、「雨が降りすぎず降らなすぎず」や「暑すぎず寒すぎず」などといった、絶妙な自然環境が欠かせません。コーヒーベルト内にある地域でも、これらの条件を満たしていない限り、おいしいコーヒー豆は育てられないのです。

コーヒーベルトに位置する主なコーヒー生産国4つ

コーヒーベルトには、ブラジル、タンザニア、ベトナムなど、たくさんのコーヒー生産国が位置しています。ここでは、中でも注目しておきたいコーヒー生産国を4つ紹介します。

コロンビア

コーヒーの栽培に適した自然環境と国土の広大さから、豊かなコーヒー生産力を誇るコロンビア。世界に向けて提供しているコーヒーは、世界中のコーヒー好きはもちろん、コロンビアの人々の生活と国の経済をも支えています。

そんなコロンビア産のコーヒーは、バランスが良く飲みやすい味わいから、ブレンドコーヒーのベースとしても多く使われています。また、コロンビアといえば、「エメラルドマウンテン」を思い浮かべる人も多いでしょう。コロンビア産コーヒーから厳選された、わずか1〜3%の高級豆が「エメラルドマウンテン」として流通しています。

エチオピア

エチオピアは世界にコーヒーを広めた発祥地ということもあり、コーヒーといえばエチオピアを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。現在では、日本でも人気の高い「モカ」の原産地として有名です。フルーティーで爽やかな酸味を味わいたくなったら、ぜひエチオピア産のモカを試してみてくださいね。

インドネシア

インドネシアは、アジアを代表するコーヒー生産国のひとつです。インドネシアのコーヒーといえば、スマトラ島産の「マンデリン」とスラウェシ島の「トラジャ」、希少性が高く高価な「コピ・ルアク」などが有名です。苦味の強いマンデリンは、ミルクとの相性が良く、カフェラテとして飲むのがおすすめですよ。

ハワイ(アメリカ合衆国)

アメリカはコーヒーの生産国というイメージはありませんが、ハワイ州では、コーヒーの栽培が盛んです。特に、ハワイ島南西部にあるコナ地域は、コーヒーの栽培に最適な自然環境が整っているため、世界のコーヒー生産国に劣らない高品質なコーヒーが生産されています。そんなコナ地域で栽培される「コナコーヒー」は、生産量が少ないので希少性が高く人気の銘柄です。

コーヒーの産地にも注目してみよう

わたし達が普段から飲んでいるコーヒーのほとんどは、コーヒーベルトと呼ばれる熱帯エリアで栽培されて日本へ来たものです。コーヒー豆を購入する時や、おいしいコーヒーを淹れる時、「コーヒーベルトのどこで採れたのかな?」と産地にもぜひ注目してみてくださいね。

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