自宅でコーヒーにこだわるなら、欠かせないのがコーヒーミル。「ミルを買ってみよう!」と思ったものの、種類が多すぎてどれを買おうか迷っていませんか?機能からデザインまで、ミルによってそれぞれの魅力がありますが、中には「違いがよく分からない……」という人もいるでしょう。

この記事では、コーヒーミルを選ぶ時のポイントと、おすすめのコーヒーミルを8つ紹介します。

コーヒー豆を挽くのに「ミル」が必要な理由

自宅で本格コーヒーを楽しむための第一ステップは、コーヒー豆を挽くことです。「豆を潰して粉にする」という一見シンプルな作業に思えますが、実はコーヒーのおいしさを決めるとても大切なひと手間です。

というのも、コーヒーは、豆の挽き加減によって「味わい」が大きく変化するので、ミルを使って豆を好みの粗さにすることが欠かせません。

コーヒーミルの種類

まず、ミルには「手動式」と「電動式」の2種類があります。購入にあたって、最初に悩むポイントだと思いますので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

手動式

手動式ミルの魅力は、ハンドルを回すときの「ゴリゴリ」という音と、豆を潰す感触を楽しめるところです。

器具を使うとはいえ、「手作業」で豆を挽くので、電動式のミルと比べて時間と労力がかかります。そんな手動式のミルは、コーヒーを飲むまでのプロセスを満喫したい人や、時間に余裕のある人におすすめです。

また、手動式だと電源が必要ないので、アウトドアでコーヒーを楽しみたい人にもおすすめのタイプです。

電動式

電動式ミルの魅力は、時間と手間をかけずに、一度に大量のコーヒー豆を挽くことができること。

電動式ミルを使えば、手間が省けることはもちろん、安定して豆を均一にすることが可能になります。毎朝のルーティンとしてコーヒーを飲む人や、サクッと気軽に本格コーヒーを淹れたい人におすすめです。

コーヒーミルを選ぶときのポイント

コーヒーミルは、想像以上に奥が深く種類も多いので、お気に入りの1台を決めるのはなかなか難しいものです。「どれを購入するか、迷ってしまう……」という人は、ミルを選ぶときに以下の4つの点を押さえておきましょう。

豆を均一に挽けるか

コーヒー豆を挽く時に重要なのが「ムラがないよう、均一に挽く」こと。ですので、ミルを選ぶ時は、豆を均一に挽くことができるかをまず確認するようにしましょう。

とはいえ、市販されているミルのほとんどは、豆を均一に挽けるように作られたものですので、そこまで心配する必要はないでしょう。ただ、一般的には手動式よりも電動式の方が、豆を均一に挽きやすいと言われています。

手動式のミルは、ハンドルを同じスピード・力加減で回さなければいけないので、コツを掴むのに少し時間がかかると思っておきましょう。

デザイン

豆を挽く器具としての機能性はもちろん大切ですが、「デザイン」も忘れてはいけない重要なポイントです。

例えば、人気のメーカー「Kalita(カリタ)」の製品を見てみると、手動式のものだけでも、25種類ものミルがそろっています。機能性だけでなく、デザインもそれぞれ大きく異なります。

木の色合いひとつに取っても、ナチュラルカラーのものから、ブラックまで様々です。自宅のキッチンやリビングのインテリアに合わせて、おしゃれなデザインのミルを選んでみましょう。

価格

コーヒーミルは豆の粉砕方法やボディの素材など、こだわりポイントが多く、価格帯が広いのが特徴的です。「せっかくだから奮発して、良いものを買おう!」と思っても、価格がピンキリなので悩んでしまうと思います。

ミルを価格で選ぶ場合は、事前に自分の中で目安となる予算を決めておくと選びやすくなりますよ。

お手入れのしやすさ

1台のミルを末長く使っていきたいのであれば、豆を挽いたあとの「お手入れのしやすさ」も注意しておきたいポイントです。

ミルを使ったあとは、必ずブラシや布を使ってお手入れをする必要があります。というのも、コーヒーの粉は酸化が進みやすく、ミルに付着したまま放置してしまうと、次に作るコーヒーの風味を損なってしまうからです。

とはいえ、コーヒー豆を挽くたびにお手入れをするのは、正直少しめんどうに感じてしまいますよね。毎度のお手入れの負担を軽くして、長く使い続けていくために、お手入れがしやすいモデルを選んでみましょう。具体的には、パーツを分解できるタイプや丸洗いが可能なタイプを選ぶことをおすすめします。

おすすめの手動式コーヒーミル4選

手動式のミルの購入を検討している人に向けて、おすすめの手動式コーヒーミルを4つ紹介します。同じ手動式でも、サイズ感やデザインは様々ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

Melitta(メリタ) コーヒーミル クラシック MJ-0503

「コーヒーミルといえばこれ」というクラシカルなデザインが特徴の1台。インテリアとしても活躍してくれそうな、レトロ感が漂うデザインが人気。ホッパー(豆を投入する部分)が大きいので、一度にコーヒー3杯分(30g)を投入することが可能です。

ミルを使うのが初めての人や、たくさんの種類があるミルの中からどれを選ぶべきかわからない人は、クラシックなミルを選べば間違いないでしょう。

本体価格:6,000円

Kalita(カリタ)ドームミル

「ドームミル」という名前の通り、ホッパー(豆を投入する部分)がドーム型になっています。ふたがあるので、豆を挽く時に粉が飛び散る心配がありません。また、インテリアとして飾っても、ホッパーにホコリが入ってしまうことがないので衛生面も安心です。

クラシックミルと同様に、シンプルな機能性とクラシカルなデザインで高い人気を誇っています。初めてのミルとしてはもちろん、2台目、3台目としても十分に満足度の高い1台です。

本体価格:4,800円

HARIO(ハリオ)コーヒーミル・スマートG

アウトドアや旅行先で使える、「携帯に便利なコンパクトタイプ」のコーヒーミルです。携帯に便利というのは、ただコンパクトなだけではありません。スペースを取ってしまいがちなハンドル部分を取り外して、ボディに差し込んで収納できるので、スマートに持ち運ぶことが可能です。

また、コンパクトタイプとなると機能性が心配かもしれませんが、「挽き加減の調節」や「分解・丸洗い可」など、機能性も抜群です。ミニマリスティックな暮らしに憧れる人や、コーヒーミルを持ち歩くことが多い人におすすめの1台です。

本体価格:4,000円

川崎合成樹脂 MILLU セラミックコーヒーミル

「川崎合成樹脂」のミルは、セラミック刃を使っているので、金属臭がコーヒーの風味を損なってしまう心配がありません。ボディの下部には滑り止めがついているので、コンパクトなサイズ感ながらも安定して豆を挽くことが可能です。

また、セラミック刃は取り外して水洗いすることもできます。金属製と違って錆びることもないので、長く愛用したい1台です。

本体価格:5,000円

おすすめの電動式コーヒーミル4選

続いて、「コーヒーをもっと手軽に楽しみたい!」という人におすすめな電動式のコーヒーミルを4つ紹介します。

Melitta(メリタ)電動コーヒーミル

メリタ独自のモーターとステンレス刃で、素早く均一に挽くことができます。電動ミルというと、「収納に場所をとりそう……」というイメージがあるかもしれませんが、メリタの電動コーヒーミルは、手動式ミルに負けないくらいコンパクトです。

コーヒー豆を入れてキャップをセットしたら、後はスイッチボタンを押すだけというシンプル設計も魅力。一度に70gまでコーヒー豆を投入することができるので、忙しい朝にも活躍してくれそうな1台です。

本体価格:オープン価格

HARIO(ハリオ) スマートG電動ハンディーコーヒーグラインダー

電動式ミルとしてだけでなく、手挽きミルとしても使える2WAY型。手挽きと電動挽き、それぞれのメリットをこの1台で生かせるので、お得感が味わえます。

また、電動式のミルとしては珍しく、充電式なので、場所を問わずいつでも使えるのも嬉しいポイントです。3時間のフル充電で、25回使用が可能です。(20g/約60秒のサイクルで使用した場合)

一度に挽ける豆の量は24gとあまり多くないですが、「シーンに合わせて手挽きと電動挽きを使い分けたい!」という人におすすめの1台です。

本体価格:12,800円

DeLonghi(デロンギ)カッター式コーヒーグラインダー

コンパクトなサイズ感にもかかわらず、1回で8杯分の豆を挽くことができる実力派です。ふたを押し込む時間を変えることで、豆の挽き加減を簡単に調節することができます。

また、電源コードとクリーニング用のブラシが、本体に収納できる設計になっているので、「キッチンにはあまり物を置きたくない……」という収納力重視の人におすすめの1台です。

本体価格:6,000円

Kalita(カリタ)ネクストG 電動ミル

豆の挽き加減がとにかく安定しているので、「自宅クオリティーとはいえ、挽きムラは絶対に許せない!」という本格派の人におすすめしたい1台です。豆の粒度がバッチリそろうにもかかわらず、モーター回転数が従来品の50%に抑えられているので、熱によってコーヒーの風味が落ちる心配がありません。

「一般的なミルには飽きてしまった……」そんな上級者はぜひ挑戦してみてはいかがですか?

本体価格:55,000円

お気に入りのミルで、コーヒーをもっと手軽に!

自宅でこだわりコーヒーを楽しむための必需品「コーヒーミル」。どれを購入するか迷っている人に向けて、おすすめのミルを8つ紹介しました。同じ手動式・電動式のミルでも、種類によって特徴が大きく異なることがわかったと思います。

デザインやサイズ感など、自分の生活スタイルに合った1台を選んで、本格コーヒーをもっと手軽に楽しみましょう!

カテゴリー: 挽く