キャンプで自然を感じながら飲むコーヒーは格別ですよね。でもいざキャンプに行くとなると、「どうやったらおいしいコーヒーを淹れられるのか分からない……」という人が多いのではないでしょうか。そこで、この記事ではキャンプで本格コーヒーを楽しむために必要な道具と、コーヒーをより楽しむためのコツを紹介します。
目次
キャンプでドリップコーヒーを淹れるのに必要な道具6つ
キャンプでコーヒーを淹れる際、インスタントコーヒーのほか、ドリップやマキネッタ、パーコレーターなど、さまざまな選択肢が考えられます。今回は、その中でも「ドリップコーヒー」に焦点を当て、キャンプでドリップコーヒーを淹れるために必要な道具を6つ紹介します。ほとんどの道具は普段から使っているもので代用できますが、アウトドア用のものがあるとより気分が上がりますよ。
1.コーヒーミル
コーヒーミルとは、コーヒー豆を挽いて粉にするための器具のこと。コーヒーミルがあれば、挽き立てで新鮮なコーヒーをアウトドアで楽しむことができます。持ち運びができるコンパクトな手挽きタイプのミルを選ぶと、キャンプ先でもスムーズに豆が挽けるのでおすすめです。
2.コーヒードリッパー
コーヒーをドリップするなら、ドリッパーが欠かせません。普段から使用しているものでも特に問題はありませんが、「荷物をできるだけ少なくしたい!」という方には、コンパクトに収納できるタイプのドリッパーがおすすめです。また、耐久性の高いものを選ぶと、アウトドアでも安心して使用できます。
3.ペーパーフィルター
ペーパーフィルターは、普段から使っているもので問題ありません。ネルや金属のフィルターでもいいですが、使い捨てで準備や後片付けの手間がかからないペーパーフィルターの方がキャンプには向いているでしょう。
4.コーヒーポット
ドリップコーヒーを淹れるのに欠かせないのが、コーヒーポット。やかんや鍋でお湯を沸かすこともできますですが、コーヒーの味にこだわるならやっぱりコーヒーポットが欠かせません。注ぎ口が細いポットなら、アウトドアでもしっかり安定してお湯を注ぐことができるので、コーヒーがおいしく仕上がります。
5.バーナー
キャンプでお湯を沸かすには、バーナーを使うのが手軽でおすすめです。
6.マグカップ
最後に、コーヒーを飲むにはマグカップが必要ですね。保温性が高く、耐久性に優れたものを選ぶとアウトドアで大活躍してくれます。また、キャンプらしいアウトドアデザインのマグを使うと、気分も上がってコーヒーがよりおいしく感じられますよ。
おいしいドリップコーヒーの淹れ方
必要な道具がそろったら、実際にキャンプでおいしいコーヒーを淹れるための手順を確認しておきましょう。
1.ミルでコーヒー豆を挽く
まず、コーヒー豆をミルに投入し、粉状に挽いていきます。コーヒー豆の目安は1人前10g〜12gが適量と言われています。事前に自宅で必要な分のコーヒー豆を計量しておくと、キャンプでスムーズにコーヒーを淹れることができますよ。
豆の挽き具合は、ドリップコーヒーと相性のいい「中細挽き〜中挽き」がおすすめ。一定のリズムで丁寧にコーヒー豆を挽きましょう。
2.フィルターをセットし、コーヒー粉を入れる
コーヒー粉の用意ができたら、ドリッパーにペーパーフィルターをセットして1で用意したコーヒー粉を投入します。粉の表面を平らにならしておくこと、ムラなくお湯を注げます。
3.バーナーでお湯を沸かす
コーヒー粉の準備ができたら、バーナーでお湯を沸かしましょう。沸騰したら火から下ろして、表面のボコボコが鎮まるまで待ちます。沸騰したお湯をすぐに注ぐのではなく、95℃くらいに下がるのを待ってから注ぐのが、おいしく淹れるポイントです。
4.蒸らしながらゆっくりお湯を注いで完成!
ここまででコーヒーをドリップするための下準備が完了しました。ここでいよいよコーヒーにお湯を注いでいくのですが、おいしく淹れるために必ず“蒸らし”を行いましょう。まず初めに少量のお湯を注ぎ、30〜60秒蒸らします。じっくりと蒸らすことにより、コーヒーとお湯がしっかりと馴染むため、コーヒーのうま味成分がより多く抽出されるようになります。
蒸らしが終わったら、残りのお湯を3回ほどに分けてゆっくり注ぎましょう。ひらがなの「の」の字を描きながらじっくりと注ぐのがポイントです。お湯を注ぎ終わったら、冷めないうちにいただきましょう。手間暇かけて淹れた1杯の味は格別ですよ。
アウトドア好きなら「パーコレーター」もおすすめ!
ここまでで、キャンプでおいしいドリップコーヒーを楽しむ方法を紹介してきました。しかし、中には、「もっとアウトドアらしい方法でコーヒーを楽しみたい!」という人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、「パーコレーター」です。
パーコレーターとは、直火でコーヒーを作ることができるコーヒー用のポットのことで、アウトドアでよく用いられます。
パーコレーターのメリットとしては、これひとつでコーヒーが淹れられるので、ドリッパーやフィルターがいらず、より手軽にキャンプでコーヒーを楽しめることがあげられます。また、アウトドアらしい見た目も、キャンプ好きの人にとってはたまらないポイントでしょう。
ただし、パーコレーターはフィルターの目が粗く、コーヒー豆は必ず「粗挽き」にする必要があります。そのため、豆の挽き具合で味の変化を楽しめないというデメリットが存在します。とはいえ、パーコレーターはアウトドアではよく見かけるコーヒー抽出器具なので、キャンプ好きの人なら一度は試しておきたいアイテムといえます。
キャンプでもっとコーヒーを楽しむコツ
最後に、キャンプでコーヒーをもっと楽しむためのちょっとしたコツを2つ紹介します。「キャンプで本格コーヒーを楽しみたい!」という人はぜひ参考にしてくださいね。
じっくりと時間をかけて淹れる
お湯とインスタントコーヒーがあれば、1分も経たないうちにコーヒーを淹れることはできます。でも、あえて豆をミルで挽くところから始めてじっくりと時間をかけてコーヒーを淹れてみてください。コーヒーを淹れる過程を楽しむことで、コーヒーがよりおいしくなります。また、コーヒー粉にお湯を注いでドリップする際には、じっくり“蒸らす”のもお忘れなく。
豆と水にもこだわってみよう
キャンプの醍醐味といえば、大自然の中で“素材”を味わうことですよね。特にコーヒーは、“水”と“コーヒー豆”だけで作るシンプルな飲みものなので、素材にこだわるのがおすすめです。豆の産地や銘柄にこだわれば、いつもとは違う1杯が楽しめます。
さらに、水の綺麗なところであれば、汲みたてのおいしい天然水でコーヒーを淹れてみてはいかがでしょうか。他では味わえない、最高の贅沢な時間になること間違いなしですよ。
キャンプで本格コーヒーを楽しもう
この記事では、キャンプでおいしいコーヒーを淹れるために必要な道具から、もっと楽しむためのポイントを詳しく解説しました。自然の中で淹れるコーヒーは、ただそれだけでも十分においしいですが、必要な道具と正しい淹れ方の知識があれば、もっとおいしい本格コーヒーが楽しめます。ぜひこの記事を参考に、キャンプに行った際にはおいしいコーヒーを堪能してくださいね。