数多く存在するコーヒー豆の中でも、「幻のコーヒー」と絶賛されているトラジャコーヒー。強いコクとバランスの良い味わいが楽しめるので、コーヒー好きなら一度は飲んでおきたい銘柄です。とはいえ、「他の人気銘柄とはどう違うの?」と疑問に思う人は多いでしょう。今回はそんなトラジャコーヒーの特徴やおいしい飲み方についてくわしく解説します。
目次
トラジャコーヒーとは?
トラジャコーヒーは、インドネシア・スラウェシ島を産地とするコーヒー。
スラウェシ島のトラジャ地方は、「年間降雨量」や「昼と夜の寒暖差」など、コーヒーの栽培条件をすべて満たしており、香り豊かで味わいの強いコーヒーが育つことで知られています。
強いコクとバランスの良い味わい
トラジャコーヒーは、「甘み」と「強いコク」があり、そこにほのかな「苦味」と「酸味」が合わさり、全体的にバランスが良いのが特徴です。さっぱりした味わいながら、深いコクが楽しめるので、飲みごたえがあります。
高品質で希少
赤く完熟したおいしいコーヒーの実だけを手摘みし、さらにハンドピックで厳選しているため、トラジャコーヒーとして販売される豆はすべて高品質で、生産量も少なく希少です。
コーヒーの栽培条件に優れた自然環境で育ち、徹底した採集・精製プロセスを経たコーヒー豆が「トラジャコーヒー」なのです。
「幻のコーヒー」と呼ばれる理由
農場が荒れ果て、姿を消した過去
トラジャコーヒーは、「幻のコーヒー」と呼ばれることがありますが、その背景には「歴史」が関係しています。
インドネシアでは17世紀頃から、コーヒーの栽培が盛んでした。しかし、第二次世界大戦の影響により、農場は荒れ果ててしまい、トラジャコーヒーは市場から姿を消し去りました。
トラジャコーヒーを復活させたキーコーヒー
そんなトラジャコーヒーを復活させたのは、日本のコーヒー業者「キーコーヒー株式会社」。キーコーヒー株式会社の開発プロジェクトにより、トラジャコーヒーは無事に復活を果たし、1978年に日本で「幻のコーヒー」として販売が開始されました。
トラジャコーヒーは一度市場から姿を消し、復活を果たしたことにより、「幻のコーヒー」として呼ばれるようになったのです。
トラジャコーヒーのおいしい飲み方
最後に、トラジャコーヒーをさらにおいしくいただくコツを紹介します。
1.深煎り・ストレート
トラジャコーヒーは、深いコクが特徴のコーヒーですので、「深煎り」で淹れることで、よりおいしくいただくことができます。
また、本来の味わいをしっかり味わうために、他の豆とブレンドせず、シンプルにストレートでいただくのがおすすめです。
2.フレンチプレスがおすすめ!
フレンチプレスはコーヒー豆本来の味わいを楽しみたい時に最適な淹れ方です。
フレンチプレスで淹れることにより、トラジャコーヒーの味わいを高めることができます。トラジャコーヒーのように上質な豆の場合、フィルターを通さなくても、雑味が出にくいのでおすすめです。
3.生クリームとの相性も抜群
トラジャコーヒーは、そのままブラックでいただくのも絶品ですが、ミルクや生クリームともよく合います。コクが強く飲みごたえのある味わいなので、ミルクやクリームで割っても、しっかりとコーヒーの味を楽しむことができます。
幻のコーヒー「トラジャ」を味わおう!
一度市場から消え去り、復活したという歴史から「幻のコーヒー」という名で呼ばれることの多いトラジャコーヒー。コクが強くバランスのとれた1杯を味わえば、「幻のコーヒー」と呼ばれる理由に納得してしまうこと間違いなしです。特別な日や特別気分を味わいたい日に、トラジャコーヒーを試してみてはいかがでしょうか?