コロナウイルス感染拡大の影響で外出を控える動きが広がり、コーヒータイムも自宅で楽しむ傾向になりました。今までコンビニやカフェでコーヒーを飲んでいた人が、いざ自宅でコーヒーを淹れるとなると、少し戸惑うこともあるかもしれませんね。本記事では、自宅でカフェの味を再現できるように、おいしいコーヒーを淹れるコツを紹介します。
目次
コーヒー豆の分量の目安
コーヒーを淹れる時に、一番迷うのがコーヒー豆の量。豆の量が少ないと液が薄くなり、豆の量が多いと液が濃くなります。そのため、豆の分量は、コーヒーの味を左右する重要なポイントと言えるでしょう。下記は、使用する器具ごとの分量の目安です。
- コーヒーカップ(120cc~150cc) →10g
- マグカップ(240cc~300cc) → 18g
- タンブラー(350cc)→ 25g
大手コーヒーメーカーの多くは、120cc~150ccのお湯あたり、コーヒー豆10gを最適な量としています。メーカーによっても違いがありますので、目安を参考に豆の量を調整してみて下さいね。
コーヒー豆の量り方
適切なコーヒー豆の量が分かったところで、それを量るものが必要。コーヒー豆を量るには主に、スケールかメジャースプーンを使います。
スケールでは、毎回正確に同じ分量を量れるのがメリットです。しかし、毎回取り出して計るのは面倒というデメリットがあります。
そこで便利なのがメジャースプーンです。メジャースプーンはスケールほど正確ではありませんが、豆をすくうだけである程度正確に計測可能な便利アイテムです。コーヒードリッパーを購入すると、付属品として付いてくる場合もあります。
特に、内側にメモリの付いたメジャースプーンを使えば、スケールより簡単に微妙な調整が可能です。コーヒーを淹れるのに慣れてきたら、メモリ付きのものを使って、自分好みの一杯を追求してみましょう。
コーヒー豆の焙煎度や粒度にこだわる
コーヒーの焙煎度とは
焙煎とは、生豆に熱を加えて煎ること。この生豆の煎り具合つまり「焙煎度」によって、コーヒーの色、味、香りに変化が生じます。焙煎度は大きく分けると、浅煎り、中煎り、深煎りの3段階。味わいは、以下のような特徴があります。
- 浅煎り → 酸味/苦味が少なめでフルーティーな味わい
- 中煎り → 酸味/苦味/甘みのバランスがよく一般的な味
- 深煎り → 香ばしい香りと強い苦みがある
コーヒー豆の粒度
もうひとつ、コーヒー豆を挽く時に注意したいのが、粒の大きさ(以下、粒度)です。それぞれの抽出方法によって、適したコーヒー豆の粒度があります。
- 細挽き → 水出し/エスプレッソに最適。濃いめに仕上がる
- 中挽き → ドリップ/コーヒーメーカーに最適。一般的な濃さに仕上がる
- 粗挽き → フレンチプレス/パーコレーター/アウトドアに最適。じっくり抽出しコクが出る
※パーコレーター:ろ過装置の付いたガラス製のコーヒー器具のこと
使用する抽出器具によって、適したコーヒーの粒度と焙煎度を選べば、コーヒー本来の味わいが引き出され、満足できる一杯が得られるでしょう。
お湯の温度にこだわる
コーヒーに注ぐお湯の温度も、コーヒーの味を左右します。一般的に、80度以下の低温では酸味が強くなり、95度以上の高温では苦味が強くなるとされています。「90度前後」をコーヒーを抽出する際の適温とした場合、沸騰した直後のお湯では高温すぎてしまいます。
そこで便利なのがドリップポットです。ドリップポットに沸騰したお湯を移し、フタを開けたまま1、2分放置すると、温度は92度前後になります。
この「92度前後」のタイミングで抽出を始めると、ほどよい味わいのコーヒーが出来上がります。電気ケトルなどと比べてお湯も注ぎやすくなるので、ドリップポットは用意しておきたい器具のひとつと言えるでしょう。
アイスコーヒーで適切な豆の分量は?
アイスコーヒーもホットコーヒーの淹れ方と基本同じです。違う部分は、使うコーヒー豆の量と、氷で急速冷却する工程です。
アイスコーヒーの豆の量は、ホットコーヒーを作る際の2倍が適量とされています。10gなら20gの豆を使い、ホットコーヒーを淹れるのと同じ要領で、お湯を沸かして抽出していきます。
抽出したコーヒーを、氷をたっぷり入れたコップに移して完成。氷でコーヒーが薄まりますので、丁度よい風味になります。
自宅のコーヒータイムを最高の瞬間に
コーヒーは、とても繊細な飲み物です。コーヒー豆の量、挽き方、淹れる時の温度など、様々な要因で味が変わってきます。ここで紹介した方法を色々試して、自分だけの至福の一杯を追求してみて下さいね。