インドネシアのコーヒーといえば、必ずといっていいほど名の上がる「マンデリン」。強い苦味とコクが楽しめることで、コーヒー好きが愛してやまない人気の銘柄です。しかし、実際には「産地は知っているけど、詳しくはよく分からない……」という人も多いのではないでしょうか?今回は、そんなマンデリンの特徴とおいしい飲み方を紹介します。
目次
マンデリンとは?
マンデリンは、インドネシア・スマトラ島を産地とするアラビカ種のコーヒーです。
栽培を始めた民族が「マンデリン族」であったことから、この名が付けられました。そんなマンデリンは、豆が高品質なことで知られ、世界的に高い評価を得ています。
マンデリンの特徴
希少性が高い
インドネシアで栽培されているコーヒーのほとんどは「ロブスタ種」のため、「アラビカ種」であるマンデリンは、現地ではかなり希少な存在です。コーヒーの生産量が多い国として知られるインドネシアですが、マンデリンの生産量は国全体のわずか5%ほどしかありません。
マンデリンは「インドネシアのコーヒー農園に破壊的な被害を与えた“サビ病”を生き延びたアラビカ種」を元に栽培されています。
なお、現在では、サビ病を乗り越え耐性のある豆が世界中で作られ、主流となっています。
「苦味」が強い味わい
マンデリンは酸味が弱く、「強い苦味」が特徴のコーヒーです。それに加え、シナモンのような独特な香りも楽しめます。
そんなマンデリンは、コクのある味わいを好む人や、煎れたての香りを楽しみたい人におすすめです。
マンデリンのおいしい飲み方
次に、マンデリンをよりおいしくいただくための飲み方を3つ紹介します。
1.お好みで焙煎度を調節
焙煎度はコーヒーの味わいに大きく影響するので、コーヒー豆の銘柄ごとに「おすすめの焙煎度」が存在します。
おすすめは「深煎り」
マンデリンの場合、フルシティロースト程度の「深煎り」が推奨されています。
深煎りがおすすめされている理由としては、マンデリンの特徴である「苦味」を最大限に引き出すことができるということがあげられます。
「中煎り」だと酸味が出てくる
また、マンデリンをシティロースト程度の「中煎り」で煎ることで、苦味が弱まり、酸味が出てくるようになります。
マンデリンの豆を買うときには、焙煎度を注目して選んでみてください。まずは定番の深煎りを試してみてから、焙煎度を変えて飲み比べてみるのがおすすめです。また、ブラックの場合は中煎り、カフェオレの場合は深煎り……など、飲み方によって焙煎度を変えるのもいいでしょう。
2.ミルクで割って「カフェオレ」に
「マンデリンの特徴を最大限に引き出せるのはブラックでは?」と思う人が多いかもしれませんが、実はマンデリンはミルクとの相性も優れています。
マンデリンをミルクで割ることで、苦味と甘みが調和し、バランスのいい味わいに。コーヒー本来の味わいがしっかりと残り、ミルク感が強すぎないので、普段カフェオレを飲まない人でも飲みやすい味わいに仕上げることができます。
3.甘いスイーツと一緒に
強い苦味としっかりとしたコクが特徴のマンデリンは、甘いスイーツとの相性が抜群です。
「コーヒーと甘いものが合う」ということは言うまでもないですが、この組み合わせが好きな人にはぜひ一度、スイーツのお供に「マンデリン」をチョイスしてみてほしいです。
マンデリンの濃厚なコクと苦味を味わおう!
しっかりとした苦味とコクが味わえるマンデリンコーヒーを淹れれば、コーヒーへのこだわりが強い人も、そうでない人も満足できること間違いなしです。ブラックやカフェオレなど、その日の気分でアレンジを楽しんでみてくださいね。