高級コーヒーといば必ずといっていいほど名のあがる「ゲイシャコーヒー」。お店によっては1杯2,000円という高値で販売されており、値段にふさわしい「高級感のある爽やかな風味」が楽しめます。とはいえ、「名前を聞いたことはあるけど、詳しくは知らない……」という人が多いのではないでしょうか?この記事では、世界のコーヒー通から愛されるゲイシャコーヒーについて詳しく紹介していきます。

ゲイシャコーヒーとは?

「ゲイシャ」と聞いて、「日本と関係のあるコーヒーなの?」と思った人もいるでしょう。

しかし実は「ゲイシャ」という名前は、ゲイシャ種が発見された土地「ゲシャ村」から来ています。ゲイシャ種は、エチオピア南西部に位置する小さなゲシャ村からコスタリカ、パナマ……と渡り、国際的に認知度が高まりました。

そんなゲイシャコーヒーは、世界が認める超高級コーヒーのひとつ。1杯の値段はお店によってばらつきはあるものの、1杯2,000円ほどと他に類を見ません。

「ゲイシャ」を特別にする3つの特徴

人々が「高いお金を払ってまで、ゲイシャコーヒーを飲みたい!」と考える理由にはどんなものがあるのでしょうか。「ゲイシャ」を特別な存在にする3つの特徴を見ていきましょう。

世界に名を知らしめた「ゲイシャ・ショック」

今でこそ「超高級コーヒー」として知られるゲイシャですが、実はまだ歴史が浅い品種です。1931年に「ゲシャ村」で発見され、1953年にコスタリカの農学研究機関「CATIE」に持ち込まれ、60年代にはパナマの農園に導入されています。

そこから月日が過ぎ、ゲイシャが世界的に知られるようになったのは2004年。年に1度開催の品評会「ベスト・オブ・パナマ」にて、ゲイシャコーヒーが初めて出品されたのがきっかけです。その品評会でゲイシャコーヒーは「これまでにない個性的な味わい」と高い評価を獲得しました。

「生産量が少なく平凡」といわれていたゲイシャが、一気に高い評価を得たことにより、「希少性が高い高級コーヒー」として世界的に知られるようになりました。

収穫量が少なく、希少性が高い

ゲイシャ種は世界的にも希少性が高い品種のひとつ。小規模な農園で品質にこだわって生産されていることから、生産量が少ないのが特徴です。

それに加え、ゲイシャの高い味わいと品質は世界中のコーヒー愛好家から認められていることもあり、安定して高い需要があります。その希少性の高さと、高い人気から、ゲイシャコーヒーは「世界一高級で、手に入りにくいコーヒー」として知られています。

まるでお茶のよう?フルーティーな味わい

ゲイシャコーヒーは超高級なだけあって、個性的で高質な「香り」と「味わい」が楽しめます。

ジャスミンのような香りとフルーツのような甘さがあり、口に含むと「本当にコーヒーなの?!」と思ってしまうほど。強烈な「苦味」や「酸味」はなく、まるで高級茶のような「爽やかな風味」が特徴です。

このように、コーヒー本来の味や風味を楽しめる品種であるという点で、ゲイシャコーヒーはまさに近年のサードウェーブの象徴と言えるでしょう。

ゲイシャコーヒーのおいしい淹れ方

ゲイシャはフルーティーな香りや風味を楽しむコーヒーですので、「苦味」や「雑味」を抑えた淹れ方がおすすめです。

具体的には、「浅煎り」のゲイシャ豆を選び「90℃〜95℃」という若干低温のお湯で抽出すると、ゲイシャの個性を生かしてよりおいしくいただくことができます。

また、ゲイシャコーヒーはミルクで割って飲むよりも、ストレートでそのまま飲むのがおすすめです。高級コーヒー「ゲイシャ」はシンプルに、個性的で爽やかな風味をしっかりと味わうのがポイントです。

「ゲイシャコーヒー」で贅沢気分を味わおう!

ゲイシャは希少価値の高さと、他にないフルーティーで爽やかな味わいが特徴の高級コーヒーです。「苦味や酸味よりも、風味が強いコーヒーが好き!」という人はもちろん、高級コーヒーならではの味わいを楽しんでみたい人は、ぜひゲイシャコーヒーを試してみてください。贅沢な値段と味わいから、贅沢気分に浸れること間違いなしです。

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