私たちの生活の一部であるコーヒーですが、「カフェインの取り過ぎが心配だから1杯だけ」「寝る前だから止めておこう」と飲むのを控える人も多いでしょう。そんな人には、摂取量を気にせず飲めるカフェインレスのコーヒーがおすすめです。今回は、「ノンカフェイン」、「カフェインレス」、「デカフェ」の違いと楽しみ方を解説します。

「カフェイン」がもたらす効果と弊害

コーヒーを代表する成分といえば「カフェイン」です。まずは、カフェインがもたらす効果と弊害について見てみましょう。

カフェインの効果

カフェインには眠気覚ましや集中力アップなどの「覚醒作用」、そして「利尿作用」「ダイエット効果」などのメリットがあります。

しかし一方で、摂取量を気にかけている人が多いのも事実です。

カフェインの弊害

カフェインの摂取を避ける理由としては、主に以下の弊害があげられます。

  • 覚醒作用により夜ぐっすりと眠れなくなる
  • カフェイン中毒によって健康被害が出る恐れがある
  • 妊娠中・授乳期の方は赤ちゃんに影響が出る恐れがある

このような弊害を避け、摂取量や時間を気にせずコーヒーを楽しみたい人におすすめなのがカフェインレスのコーヒー。悪影響を絶ちつつ、コーヒーを楽しむ方法としておすすめです。

「ノンカフェイン」「カフェインレス」「デカフェ」の違い

摂取量を意識すると気になるのが、これら3つの表記の違いです。自分のニーズに合った1杯を選べるように、それぞれの違いを確認していきましょう。

ノンカフェインとは?

もともと原料にカフェインを全く含んでいない飲み物を意味します。

例としては、そば茶や麦茶やハーブティーなど、カフェインを含まない原料を使って作られたものがあげられます。ドクターストップがかかっている人など、摂取量をゼロに抑えたい人は「ノンカフェイン」を選ぶといいでしょう。

カフェインレスとは?

カフェインの含有量が少ない飲み物を指します。

日本では、全日本コーヒー協会によって、「通常含まれるカフェインの90%以上を除去したもの」のみ、「カフェインレス」と表記できることになっています。

デカフェとは?

デカフェは、カフェインが除去された飲み物全般を指します。

「カフェインレス」と同様に、カフェインを全く含まないという意味ではないので注意が必要です。「デカフェだから大丈夫!」と1日に何十杯も飲んでいいということではありません。

デカフェは、カフェインレスと比較して「除去された」という意味合いが強いですが、実際は多くのシーンで同じ意味を持つ単語として使われています。

カフェインレス/デカフェコーヒーを自宅で楽しもう

カフェインレスコーヒーというと、カフェで楽しむものというイメージをもっている人もいるかもしれません。でも実は、カフェインレスの豆や粉を購入すれば、自宅でも手軽に楽しむことができますよ。

「カフェインレス」の表示があるコーヒーは、すでに脱カフェイン処理がされた状態のものなので、挽き方や淹れ方は通常のコーヒーと同じです。ただし、製造にプラスのひと手間がかかっているので、通常のものと比べると少し値が張る傾向があります。

ニーズや気分に合わせて飲み分けて

一口に「カフェイン量を抑えた飲み物」といっても、さまざまな種類があります。カフェインを全く摂取したくない人は「ノンカフェイン」、摂取量を抑えたいという人は「デカフェ」といったように、ニーズに合った1杯を選びましょう。

また、ぐっすり眠りたい日やお腹の調子が優れない日など、その日の気分に合わせて飲み分けるのもおすすめです。

カフェイン量を抑えていても、十分にコーヒー香りや味は楽しめるので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。

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