成田からの直行便でニューカレドニアに行く場合、現地に到着するのは深夜になります。
空港から宿までの交通手段について、パッケージツアー旅行や送迎付きのホテルを予約していれば、空港に迎えの車が来てくれているので問題ありませんが、個人旅行では自分たちで手配しなければなりません。
ここでは、ニューカレドニア到着後、ヌメア市内までの交通手段と、シャトルバス予約・搭乗の方法について紹介していきます。
ニューカレドニアに着くのは深夜
日本とニューカレドニアを結ぶSB801便は、お昼に成田を出発し、現地時間の夜11時ごろに到着するスケジュールで運行しています。
ニューカレドニアの時差は+2時間(現地の方が2時間進んでいる)なので、到着したとき、体感的にはまだ21時ごろでしょうか。
人生初の長時間フライトを終えた娘は、余裕の表情を浮かべています。
トントゥータ国際空港は中心街から離れた場所にある
ニューカレドニアのトントゥータ国際空港(Aeroport de Noumea la tontouta)は、観光の中心地であるヌメアから約46km北の自然に囲まれたエリアにあります。
そう、つまり、田舎にぽつんとある空港に深夜に到着するのです。
日本のように電車もありませんし、Uberのような配車サービスも普及していないので、個人旅行の場合は「空港についてからの交通手段をどうするか」をあらかじめ考えておかなければなりません。
空港からヌメア市内までの交通手段
空港からヌメア市内までは、車で1時間弱の道のりです。アクセスの手段としては以下の4つが主に使われています。
空港シャトルバス
今回私たちが利用したのが「アルカンシエル(Arc en ciel)」(ラルクアンシエルみたいということですぐ覚えられた)が運行している空港シャトルバスです。
料金は、事前にWeb予約するとヌメア市内まで大人1人2,500CFP(約2,500円)、2-11歳の子供は1,700CFP(約1,700円)です。ただし、Webサイトはフランス語のみの対応なのでご注意ください。予約なしで、当日カウンターでチケットを購入することも可能ですが、当日料金は少し高くなります。
予約なしでも乗れることや、待ち時間にラウンジが使えるのは嬉しいポイントです。
空港に着いたはいいけど、移動の手段を考えていなかった!という方はこちらのサービスを利用するのが一番でしょう。また、海外旅行に慣れている方や、より現地の雰囲気を味わいたい方にもおすすめの交通手段です。
デメリットとしては、乗客の宿泊先に停車しながら進んでいくため、他の送迎サービスやタクシーに比べてやや所要時間がかかってしまう点と、ドライバーがフランス語しか話せない可能性がある(私たちのドライバーは英語全く話せなかった)点が挙げられます。
ツアー会社の送迎サービス
語学に不安のある方は、日本語で対応してくれるツアー会社の送迎サービスを使うのも良いでしょう。
masa.co
現地の旅行会社フィロツアーから独立した日本人が運営しているサービスです。予定が合えば、現地在住の雅子さんが送迎してくれます。オプショナルツアーも催行しており、市内観光のアドバイスをいただくのも良いかもしれません。
トントゥータ空港からヌメア市内まで、料金は大人1人2,500CFP(約2,500円)です。
SOUTH PACIFIC TOURS
日本人経営のツアー会社。空港カウンターがあるので、到着後に立ち寄るようにしましょう。
料金は大人1人3,000CFP(約3,000円)です。
>ニューカレドニア トントゥータ国際空港⇔ホテル 送迎サービス / VELTRA
タクシー
空港タクシーという方法もありますが、他の手段と比べて値段が高いのが難点です。空港からヌメア市内までは約10,000CFP(約1万円程度)かかるようです。4名での旅行ならいいかもしれませんね。ちなみに、ニューカレドニアはチップの習慣はないので、乗車料金の支払いのみでOKです。
レンタカー
自由に観光したい人は、空港から車を借りていくという手もあります。レンタカーでグランドテール島(ニューカレドニア本島)一周なんていう旅行も楽しそうですね。レンタカーの相場は、日本よりも若干高いかなという程度です。
ただし、レンタカーには注意点も多くあります。
- ニューカレドニアは右側通行、左ハンドルで日本とは逆である
- 交差点は信号ではなくロータリー(ラウンドアバウト)になっているところが多い
- 運転速度が異常に速い人がいる(時速140kmとか平気で出す人がいる)
- 内陸部は未舗装の場所もある
- レンタカー会社では25歳以上という年齢制限を設けていることが多い
- 日本語対応されていない
左ハンドルに慣れている方、海外旅行上級者にはおすすめですが、事故などのリスクも高くなるので、借りる際はぜひ慎重に。また、レンタカーに乗る際は国際免許証が必要なので、出発前に取得しておくようにしましょう。
アルカンシエルを予約して乗ってみた
アルカンシエルの空港シャトルバスは、公式ホームページからの事前予約が可能です。私は日本出国前に予約を済ませておきました。
乗車区間と日時、乗車人数を入力し、クレジットカードで事前決済をします。全てフランス語だったため面食らいましたが、予約自体はそんなに難しいことではないので、Google翻訳にお世話になりながら手続きを済ませました。
帰りも同じバスを利用する予定なら、往復分を申し込んでおきましょう(私は片道分しか予約しておらず、出国前日にかなりバタバタしてしまいました……)。
空港を出て右に進みバス乗り場へ
準備万端でいざニューカレドニアへ。トントゥータ国際空港は、迷う心配もないほどコンパクトな空港です。入国審査をなんなく通過し、預け入れ荷物をピックアップして出口を進むと、すぐに外に出ることができます。
空港の外に出て右に曲がり進んでいくと、突き当たりにアルカンシエルのカウンターが見えてくるので、まずはカウンターでチェックインをし、乗客が揃うのを待ちます。
カウンター右奥には予約客が自由に使えるVIPラウンジがあります。塗り絵で遊べる子供用テーブルがあったり、Wi-Fiも無料です。深夜に到着した我々は、空港でSIMも入手できずネット難民だったので、これはとても助かりました。このラウンジでSNSやメッセージの確認をしたり、AirBnbのホストへ連絡をして、数十分ほど過ごしました。
宿に着いたのは深夜1時近くに…
出発の準備が整ったらドライバーの方が声をかけてくれるので、バスに乗り込みます。アーカンシエルのバスは大型のリムジンバスと小型のバンがありますが、私たちが乗ったのは10名ほどが乗れるバンでした。コロナ禍で日本人観光客が少ないせいでしょうか。結局バスが出発したのは23:45分ぐらいだったと記憶しています。
バスは真っ暗な道を時速100kmオーバーでぶっ飛ばしていく(法定制限は110km)ので、なかなかにスリリングでした。
ちなみに、ここだけの話ですが、出発直前に娘がう○ちをして、おむつを変える間もなく出発してしまったため、周りの人にご迷惑をおかけしていないか車内でずっとソワソワしていた私なのでした。
当の本人は、暗闇の中バスに揺られ、気持ちよさそうに熟睡する大物っぷり……。
そして、予約していた宿に到着したのは深夜1時近く。疲れもピークでしたが、AirBnbのオーナーがわざわざ待っていてくれて、丁寧に対応していただき、部屋も素敵でとても嬉しかったのを覚えています。
ところが、部屋に着いた途端に、娘が覚醒。慣れない環境と移動の疲れ、時差ボケで、この後2日間は旅に来たことを後悔するほどの負荷がのしかかってくるのでした……続きは次回!