暑い日にはキンキンに冷えたアイスコーヒーがより美味しく感じますよね。アイスコーヒーはいろいろな作り方がありますが、水出しコーヒーなら苦味が少なく、スッキリとした味わいが楽しめます。とはいえ、自分で作るとなると「時間がかかるから……」と敬遠してしまうという人もいるかもしれません。そこで、この記事では、おいしい水出しコーヒーを自宅で簡単に作る方法を紹介します。
目次
水出しコーヒーとは?
水出しコーヒーとは、その名の通り、「水」で抽出するコーヒーのこと。コールドブリューとも呼ばれます。
熱や圧力を使わない代わりに、抽出時間が長いのが特徴です。苦味やえぐみは抑えつつ、「香り」や「コク」などの成分はしっかりと抽出されるため、コーヒー本来のおいしさを堪能できます。
お湯で抽出したものを冷ましていただく通常のアイスコーヒーと比べて、スッキリと飲みやすい味わいなので、苦味が苦手な人にもおすすめです。
水出しコーヒーの作り方【お手軽編】
自宅で作るのは一見難しそうに思える水出しコーヒーですが、冷水に浸すだけという「冷浸式」を使えば、自宅で手軽に作ることができます。
1.下準備
まずは以下の必要なものをそろえましょう。
- コーヒー粉 35〜40g
- 水 500ml
- お茶パック
- サーバー
市販のコーヒーパックまたは自宅にあるコーヒー粉をお茶パックに入れて使用します。粉35〜40gに対し、水500ml程度を目安に、好みに合わせて調節してください。
2.サーバーに水とコーヒー粉を淹れる
サーバーにコーヒー粉の入ったパックを入れて、水を注ぎます。パックを押しつぶしたり、何度もかき混ぜる必要はありません。
3.冷蔵庫で放置
パックが水に浸った状態で、冷蔵庫で放置しましょう。4時間〜8時間で飲み頃になりますが、濃いめが好きな人は、もう少し長めに放置するのもおすすめです。自分の好みの味わいに仕上がるように、抽出時間を調節してみてくださいね。
4.グラスに注いで完成!
好みの濃さに抽出ができたら、氷を入れたグラスに注いで完成です。抽出後は、コーヒーパックを取り出し、残りは冷蔵庫で保存しましょう。抽出から2〜3日間は冷蔵保存が可能です。
水出しコーヒーの作り方【本格編】
次に、ウォータードリッパーを使った本格的な水出しコーヒーの作り方を紹介します。
1.下準備
まずは以下の必要なものをそろえます。
- コーヒー粉 10g
- 水 100ml
- ウォータードリッパー
- コーヒーポット
1杯分の目安は、コーヒー粉10gに対し、水100mlが適量です。水の量が多ければ多いほど抽出に時間がかかるため、必要な杯数分を作るようにしましょう。
2.フィルターにコーヒー粉をセット
フィルターに作りたい杯数分の粉をセットします。抽出を始める前に、粉を水で湿らせておくのがポイントです。マドラーでかき混ぜながら、しっかりと全体を湿らすことで、豆の油分と水がなじみ、コーヒーの成分の抽出がしやすくなります。
3.水タンクをセットして、抽出
下準備が整ったら、杯数分の水を入れたタンクをセットして抽出を始めます。ドリッパーを涼しい場所に置き、一滴ずつゆっくりとすべての水が抽出されるのを待ちましょう。
4.グラスに注いで完成!
タンクに入れた水がすべて抽出されたら、水出しコーヒーの完成です。氷を入れたグラスに注いでいただきましょう。サーバーで作ったコーヒーと同様に、冷蔵庫で2〜3日間は保存が可能です。
水出しコーヒーをおいしく淹れるポイント
最後に、自宅で作る水出しコーヒーをよりおいしくするための3つのポイントを紹介します。
豆の焙煎度は「中煎り」以上を選ぶ
水出しコーヒーを作る際は、中煎りまたは深煎りの豆を選ぶのがおすすめです。浅煎りを選ぶと水っぽく味の薄いコーヒーに仕上がってしまいます。中煎りと深煎りの豆で迷った場合は、好みの味わいに合わせて選ぶといいでしょう。中煎りの豆を選ぶと、より酸味の強い味わいに、そして深煎りの豆を使うとより苦味のある味わいに仕上がります。
細挽きの豆を使う
一般的にコーヒー豆の挽き加減は、細かいほどコーヒー成分が濃く抽出されます。水出しコーヒーは、通常のコーヒーと比べて苦味が抽出されにくいので、あえて苦味が出やすい細挽き豆を使うことで、ほどよい苦味が味わえます。
ただし、スッキリした味わいが好きな方や、冷浸式で作る場合は、少し粗めに挽いても良いでしょう。
「水」にもこだわってみよう
水出しコーヒーは、「コーヒー豆」に熱や圧力をかけずに作るシンプルな飲みものなので、「水」にもこだわってみましょう。水出しコーヒーを作る際は、一度沸騰してカルキ抜きをした水道水またはミネラルウォーターを使うことをおすすめします。水道水をそのまま使うと、コーヒーの味わいにダイレクトに影響を与えてしまうので注意が必要です。
水出しコーヒーで、さわやかな味わいを楽しもう!
水出しコーヒーは、抽出に時間がかかるので自宅で作るのはハードルが高いと思われがちですが、実は「放置」するだけでいいので手間がかかりません。水出しコーヒーを手軽に楽しみたい人も、本格的に楽しみたい人も、作り方を知っておけば、自宅カフェのメニューの幅が広がりますよ。